12月で百になる伯母に週に一度、一泊二日の ショートステイに入ってもらうことにした。 まだまだしっかりしているとはいえ、私が出かけている間 伯母一人に留守番をさせることに限界を感じているのが、 決断をさせた理由の一つである。 一つ、と言うことは他にも理由があるわけだが、今ここでは 触れるのをやめておく。 さてー、 伯母のショートステイ話を聞きつけ周囲(ごくごく限られた範囲の身内)が ざわめき始めた…らしい。 私の身の回りにいる人々は総じて善人ばかりなので、 耳に入ってくるざわめきも総じて善意から発信されているから、 これは幸福なことなのである。 有難いと思わなければならない現象なのである。 だが意に反して、私の心は不穏な揺れを繰り返す。 どうしてざわめくのかが、理解できないのである。 「へぇそうなんだ、いい施設だといいね。」で話はおしまい。 これが私の感覚なのだが、ざわめきはこの先まで言及してくる。 気をうんと使う伯母だから施設で頑張ってしまって、一泊二日は 伯母に負担になるかもしれない。慣れないショートステイがきっかけで 認知症になってはしまわぬか…と、こんな心配をざわめきは してくれるのである。 これを電話口で聞いた時、一瞬私は絶望的な気持ちになった。 そんなことを言ってたら家族は何もできないではないか、と。 夏の終わり、私の介護生活を「それほどでもない。」と、目の前で ざわめきの主から評価を下された。 そのときから私は、主から発信される善意をどこか複雑な思いで 受け取るのである。 有り難とうと感謝する心が、苦しみでもんどり打っている。 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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伯母さま、百歳!?おめでとうございます!! |
メイ 2016/10/07 08:29 |
メイさんのお祝いの言葉帰ったら伯母に伝えます。きっと泣いちゃうなぁ… |
松岡きいろ 2016/10/07 13:13 |
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